バラナシ最終日、さよなら

久し振りに書く気になったので完結させてしまいます。

 

6月5日は3ヵ月弱のインド滞在の最終日。朝は相変わらず、陽が照って何となくやる気が出るような気がする外を眺めて、洗濯をした。飛行機の搭乗と出国、加えてタイ入国のメモ書きを確認した。

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出発まで2時間もないけど多分乾く・・

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屋上で思い出すのは、ローズマウントの宿舎で屋上から裏の家の結婚式見たり、子供達に話しかけられたりしたなあ。あと、しずえさんが、屋上文化良いよねーって言ってたなあ。本当にそうやなあ。良く捉えすぎかなあ・・笑

 

バラナシの空港からバンコクスワンナプーム空港へ14:55発の便だったので、チェックアウトしてVNS空港へ。駅まではリキシャで安く、それからOlaでタクシーを使う算段だが、肝心のリキシャがあまりいないのでガートの方角へ歩く。

名残惜しくなって生活用品店で石鹸を買ってしまった。バックパックの中の石鹸が3個に増えた。ヒマラヤ2種類とクラシックなデザインのニーム配合のやつ。

 

その後、意を決してリキシャを捕まえる。これは「名残惜しかった」訳ではなく、これまで交渉が嫌いすぎてこれまで殆ど乗らなかったから、気合が要ったのだ。いい感じに抑えて空港でボッタクリランチでも食ってやる!と考えながら、もちろん相手に譲歩しまくりでリキシャ出発。自分で勝手に納得すればそれで良いのだ。

そんなこんなでリキシャに乗ってしまうと、突然不意に泣けてきた。ぼろっぼろに泣いた。デヘラドゥンでの授業の日々や、他外国人学生との食堂での会話、ラワジーがたいそうな病院に連れて行ってくれたこと、休日のお出かけでご飯を食べたこと、しずえの結婚式では新郎のご友人に一生に一度のおもてなしをしてもらったこと、旅が始まってからやっと店での注文に慣れてきたこと、一人きりが楽しくも寂しくてラインしまくったこと、

全てこの暑くてうるさい町中を通り抜けるだけで簡単に思い出されてしまって、ヒクヒクする僕に気付いて自転車をこぐおっちゃんが動揺するのもまた、彼に言葉で説明出来ないことが色々記憶を呼び起こして余計に泣かされた。(インドってだけで一括りに見てしまうのも変だし、インド人ってだけでやっぱり実は良い人、っていう結論に毎回するのもおかしいとは知りつつも、感情が出てくる分はどうしようもない。)

駅についてOlaでタクシー待ち中はまた、しつこいタクシー勧誘にムードを壊され、インドモードになる。タクシーで空港までの道は色んな景色が新鮮で、また帰国することを実感してヒックヒク。なんとも感情が揺らぐ道中だった。

 

VNS、ラール・バハードゥル・シャストリー空港は自分にとって2つ目の異国での空港(関空、デリーしか知らない)だったのでどんなものかと緊張していたら、なんとも小綺麗な空港だった。

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中も綺麗で、小さいカフェが3つほどあるだけの、人もワラワラしておらず、良い意味で地べたに寝転ぶのがためらわれるような、綺麗な建物だった。

さよなら、インド、ありがとう。次はバンコクへ寄り道して、やっとハマグチ君(インド行きからの良き相談相手)と会える。

 

あと1つだけ。出国イミグレで滞在の理由や旅路を質問されて、「デラドゥンからー・・ラクナウも行ったヨ、あのーイマンバラ・・」としか言えなかったのが、この旅の甘っちょろさを表していた。係員さんは優しかった。楽しめた?なんて聞いてくれたから、どうせなら楽しめたことをもっと伝えたかった・・!